SDGsという言葉を耳にする機会が増えましたが、17の目標について正確に説明できる人は多くありません。

本記事では、SDGsの17の目標を一覧表でわかりやすく解説し、各目標の具体的な内容を紹介します。

169のターゲットや英語表記など、実践的な知識も含めて詳しく説明していきます。

▼本記事でわかること

自分の強みを理解し、適切な支援を受けることで、安定した就労を実現できる可能性は十分にあります。

 記事を読むことで、SDGsを理解し、持続可能な社会づくりへの第一歩を踏み出せます。

 SDGsとは?基本概念をわかりやすく

SDGsは2015年の国連サミットで採択された国際目標で、2030年までに達成を目指す世界共通の指針です。正式名称は持続可能な開発目標で、17の目標と169のターゲットで構成されています。

環境、社会、経済の3つの側面から持続可能な世界を実現するための具体的な行動計画を示しており、先進国も開発途上国も全ての国が取り組む普遍的な目標となっています。

 SDGsの定義と成り立ち

SDGsはSustainable Development Goalsの略で、日本語では持続可能な開発目標と訳されます。2015年9月の国連サミットで採択され、2016年から2030年までの15年間で達成を目指す国際目標です。

SDGsの前身となるMDGsは2000年に策定され、開発途上国の貧困削減などで一定の成果を上げました。しかしMDGsは開発途上国に焦点を当てた目標であったため、先進国を含む全ての国が対象となるSDGsが新たに策定されました。

SDGsは193の国連加盟国すべてが合意した目標で、政府だけでなく企業、NPO、個人など全てのステークホルダーが協力して取り組むことが求められています。

 17の目標と169のターゲット

SDGsは17の目標と169のターゲットで構成されており、各目標には具体的な達成基準を示すターゲットが設定されています。17の目標は大きく社会、経済、環境の3つの側面に分類できます。

169のターゲットのうち、数字が振られているものは具体的な達成目標を示し、アルファベットが振られているものは実施手段を表しています。例えば目標1には7つのターゲットがあり、そのうち1.1から1.5は達成すべき内容、1.aと1.bは実施方法を示しています。

さらに各ターゲットの進捗状況を測定するため、232の指標が設けられています。これらの指標により、各国のSDGs達成状況を客観的に評価できる仕組みとなっています。

 誰一人取り残さない理念

SDGsの中核となる理念は誰一人取り残さないことで、英語ではLeave no one behindと表現されます。この理念は貧困層や社会的弱者、障がい者など、あらゆる立場の人々を含めた包摂的な社会の実現を目指しています。

MDGsでは一部の地域や課題が取り残される結果となりましたが、SDGsではこの反省を踏まえ、地理的にも社会的にも誰一人取り残さないことを明確に掲げています。先進国における相対的貧困やジェンダー格差なども対象となっています。

この理念を実現するため、SDGsでは各国の状況に応じた目標設定が可能となっており、グローバルな視点とローカルな実情の両方を考慮した取り組みが推進されています。

 SDGs17の目標一覧表

SDGsの17の目標は社会、経済、環境、そして平和とパートナーシップの4つの分野に分類できます。各目標にはカラフルなアイコンが設定されており、視覚的にも理解しやすくなっています。

ここでは17の目標を分野ごとに整理し、各目標の内容と代表的なターゲットを一覧表形式で紹介します。

 社会面の6つの目標を解説

社会面の目標は目標1から6までで、人々の基本的な権利や生活の質に関わる課題を扱っています。貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー平等、水と衛生が含まれます。

目標内容主なターゲット
目標1貧困をなくそう2030年までに極度の貧困を終わらせる
目標2飢餓をゼロにすべての人が栄養のある食料を得られるようにする
目標3すべての人に健康と福祉を母子の健康改善や感染症対策を推進する
目標4質の高い教育をみんなにすべての人に包摂的で公平な教育を提供する
目標5ジェンダー平等を実現しよう女性と女児への差別をなくす
目標6安全な水とトイレを世界中にすべての人が安全な水と衛生設備を利用できるようにする

目標1の貧困問題では、世界で約7億人が1日1.9ドル未満で生活する極度の貧困状態にあります。目標4の教育では、サハラ以南のアフリカで5人に1人が小学校に通えない現実があります。

 経済面の6つの目標を解説

経済面の目標は目標7から12までで、持続可能な経済成長と働きがい、産業基盤の整備に関する課題を扱っています。

目標内容主なターゲット
目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンにすべての人が安価で持続可能なエネルギーを利用できるようにする
目標8働きがいも経済成長もすべての人に働きがいのある人間らしい仕事を提供する
目標9産業と技術革新の基盤をつくろう強靭なインフラを整備し持続可能な産業化を推進する
目標10人や国の不平等をなくそう国内および国家間の不平等を是正する
目標11住み続けられるまちづくりを包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市を実現する
目標12つくる責任つかう責任持続可能な生産消費形態を確保する

目標7では、世界で6億7500万人が電力を使えない状況にあります。目標12では食品ロスの削減や資源の効率的な利用が求められており、大量生産・大量消費からの転換が必要とされています。

 環境面の3つの目標を解説

環境面の目標は目標13から15までで、気候変動や生物多様性など地球環境の保全に関する課題を扱っています。

目標内容主なターゲット
目標13気候変動に具体的な対策を気候変動とその影響に立ち向かうため緊急対策を取る
目標14海の豊かさを守ろう海洋と海洋資源を持続可能な形で保全し利用する
目標15陸の豊かさも守ろう陸上生態系の保護、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処を行う

気候変動に関する政府間パネルによると、温室効果ガスの排出量増加による地球温暖化は疑う余地がなく、速やかな対策が必要です。SDGsウェディングケーキモデルでは、環境が土台となり、その上に社会や経済が成り立つことが示されています。

海洋プラスチックごみや森林減少など、環境問題は私たちの生活に直結する課題であり、持続可能な社会の実現には環境保全が不可欠です。

 平和・協力の2つの目標を解説

平和とパートナーシップの目標は目標16と17で、他の15の目標を達成するための基盤となる重要な目標です。

目標内容主なターゲット
目標16平和と公正をすべての人に平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供する
目標17パートナーシップで目標を達成しよう実施手段を強化し、持続可能な開発のためのグローバルパートナーシップを活性化する

目標16では、紛争と貧困の悪循環を断ち切り、法の支配を強化することで持続的な開発を可能にします。目標17は、資金、技術、能力構築、貿易、政策など多岐にわたる協力関係の構築を目指しています。

SDGsの17の目標は相互に関連しており、単独で達成するのではなく包括的に解決することが真の意味での課題解決につながります。そのため目標17のパートナーシップがすべての目標達成の鍵となっています。

 SDGs目標の英語表記と活用方法

SDGsは国際的な目標であるため英語での理解も重要です。各目標には簡潔な英語表記があり、国際会議やビジネスの場面で使用されています。

主要な目標の英語表記を紹介すると、目標1はNo Poverty、目標2はZero Hunger、目標3はGood Health and Well-Beingとなります。目標7はAffordable and Clean Energy、目標8はDecent Work and Economic Growthです。

目標13はClimate Action、目標17はPartnerships for the Goalsと表現されます。英語表記を覚えておくことで、国際的な場面でのコミュニケーションがスムーズになり、グローバルな視点でSDGsを理解できます。

企業のSDGs推進担当者や国際協力に関わる方は、英語での表現を身につけることで、より実践的にSDGsに取り組めるでしょう。SDGsに関する英語の公式文書は国連広報センターのウェブサイトで確認できます。

 よくある質問|SDGs目標の疑問

 なぜ2030年が目標期限なのですか

2030年が設定された理由は、MDGsの達成期限が2015年だったため、その後継として15年間の新たな目標期間が設けられました。2015年の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年間で達成を目指すこととなっています。

15年という期間は、具体的な成果を生み出すために十分な時間であると同時に、緊急性を持って取り組むべき期限でもあります。気候変動や貧困などの課題は待ったなしの状況であり、2030年までに一定の成果を上げなければ取り返しのつかない事態になる可能性があります。

また2030年という明確な期限を設定することで、各国政府や企業、市民社会が具体的な行動計画を立て、進捗状況を定期的に確認できる仕組みとなっています。

 169のターゲットとは何ですか

169のターゲットは17の目標を達成するための具体的な行動指針です。各目標には平均約10個のターゲットが設定されており、目標達成に向けた具体的な数値目標や実施方法が示されています。

ターゲットには数字とアルファベットの2種類があり、数字のターゲットは達成すべき具体的な内容を、アルファベットのターゲットは実施手段を表しています。例えば目標1のターゲット1.1では、2030年までに1日1.25ドル未満で生活する極度の貧困をあらゆる場所で終わらせることが明記されています。

これらのターゲットを達成するための指標として232の測定項目が設けられており、各国の進捗状況を客観的に評価できる仕組みとなっています。ターゲットを理解することで、SDGsの目標がより具体的にイメージできるようになります。

 個人でできる取り組みはありますか

個人レベルでできるSDGsへの取り組みは数多くあります。国連広報センターが発行するナマケモノにもできるアクション・ガイドでは、日常生活で実践できる具体的な行動が紹介されています。

身近な取り組みとしては、エコバッグの使用や節電、食品ロスの削減、公共交通機関の利用などがあります。これらは目標12のつくる責任つかう責任や、目標13の気候変動対策に直接貢献します。

またSDGsについて学び、SNSで情報を共有することも重要なアクションです。自分が関心のある課題に取り組むNPOへの寄付やボランティア参加も効果的な方法です。小さな行動の積み重ねが、持続可能な社会の実現につながります。

 まとめ|SDGs目標を実践しよう

SDGsの17の目標は、持続可能な社会を実現するための世界共通の指針です。社会、経済、環境の3つの側面から包括的に課題を捉え、2030年までの達成を目指しています。

17の目標と169のターゲットを理解することで、自分や組織がどのように貢献できるかが見えてきます。誰一人取り残さないという理念のもと、一人ひとりの行動が重要な意味を持ちます。

SDGsについて学んだ知識を活かし、できることから実践を始めましょう。持続可能な未来は、私たち全員の協力によって実現されます。今日からあなたもSDGs達成に向けた一歩を踏み出してみませんか。